ECO Automação 社、ファウンドリプロセスのパフォーマンスを最適化するためにアドバンテックのWISE-PaaSプラットフォームを採用(ブラジル)

ECO Automação 社のエンジニアリングマネージャー、Eduardo Kühn 氏にインタビューしました。

ブラジルのISO 9001:2015認証工場では、品質管理システムを備えたその生産により、プロセスの開発、標準化、監視、検証、そしてトレーサビリティを保証します。

その品質は、優れた断熱性、優れた加熱時間、熱分布、より効率的なエネルギー消費によって証明されています。しかし、この工場では生産性とエネルギーコストをリアルタイムで管理するツールが不足しています。IIoT(産業用IoT)への投資、限られた技術知識、訓練を受けた専門家の不足を懸念し、今回ご紹介するクライアントの鋳造業者は ECO Automação 社に 「機械に声を出させる」ための「シンプルで機敏で経済的な」ソリューションを求めておりました。ECO Automação 社とアドバンテックは、顧客の炉ラインの生産性を向上させ、運転停止時間を最小限に抑えることで不必要な廃棄物を削減することを支援するために協力しました。

状態監視は生産ライン最適化の基礎

ECO Automação 社の顧客の機械には、すべてPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)ユニットが接続されていますが、今回の改善の主な目的は、単に炉の異常を技術者に通知するだけに過ぎませんでした。鋳造所の管理者は、いつ、なぜ、何回生産ラインが停止したのかを把握していませんでした。ECO Automação 社は、ボトルネックを特定するだけでなく、稼働率を最適化するための鍵となる、機械の日常業務の可視性を向上させることを決定しました。アドバンテックの『エッジソリューション』は、プロジェクトの最初の段階でデータ収集のために実装されました。EKI-5526I アンマネージドイーサネットスイッチとリンクされた ESRP-PCS-ECU1051 エッジデータゲートウェイは、組み込み済の『 WISE-EdgeLink 』ソフトウェアを通して PLC ユニットに接続され、リアルタイムデータを収集しました。また、WISE-M501 スマートパワーメータは、炉などのエネルギーデータ収集にも使用されました。スマートメーターとエッジデータゲートウェイの両方から収集されたデータは、ESRP-CSS-UNO2484 WISE-EdgeLink ソフトウェアがプリインストールされ、クラウド対応の Azure IoT エッジゲートウェイにて収集されました。エッジ上の大量データは PostgreSQL と MongoDB を介して WISE-PaaS クラウドプラットフォームに送信され、WISE-PaaS/EnSaaS サービスの導入や WISE-PaaS/Dashboard を介した可視化管理ツールの開発を目指しています。アドバンテックのハードウェア、ソフトウェア、クラウドプラットフォームを使用して、プログラマー、ビジネスインテリジェンス、コンサルティングの専門家で構成されたECO Automaçãoの専門チームは、生産のトレーサビリティ向上とコスト削減のために、生産稼働時間、ダウンタイム、エネルギー消費量を記録するためのオンライン監視・管理システムをこの鋳物工場向けに開発しました。ECO Automação 社のエンジニアリングマネージャー:Eduardo Kühn 氏は次のように述べています。「 WISE-PaaS/Dashboard の明確なデータ連携機能とカスタマイズしやすいグラフィックにより、弊社は顧客の特定のニーズに合わせてカスタマイズされたオンラインの可視化ダッシュボードを作成することができ、鋳造工場の管理者はブラウザ対応のデバイスから管理ダッシュボードにログインし、生産ラインをリモートで監視することができました。」プロジェクトの第2段階で ECO Automação 社のデータサイエンティストから支援を受け、経営陣は分析レポートの理解を深め、これまで考慮していなかった問題点を発見しました。是正措置の開始後、炉の生産性は58%から85%に向上しました。何を探すべきかを知った鋳物工場の監督者は、生産ラインをリアルタイムで管理するようになり、人的資源の配分と能力管理がより適切に行えるようになりました。プロジェクトの最終段階では、前段階の成功とアドバンテックの WISE-PaaSクラウドプラットフォームが24時間365日稼働可能であることから、クライアントである鋳造業者側はもう1つの作業シフトを追加し、1日3シフト、24時間稼働にする決断をしました。


アドバンテックとの共創 ― 成長するIIoT市場が待っている ―

ECO Automação 社は2010年からアドバンテックと提携しています。2018年に開催されたアドバンテックのIoT共創サミットに触発され、同社は IIoT(インテリジェントIoT)アプリケーションの推進に焦点を当てた新事業部「Eco+」を設立しました。    鋳造業者のデジタル化は、彼らの最初のスマートファクトリープロジェクトでした。インテリジェント工場ソリューションの実装におけるシステムインテグレータを支援するアドバンテックの豊富な経験のおかげで、ECO Automação 社は、以前に関連する経験がなくても、アドバンテックのクラウドプラットフォームとエッジソリューションでクライアントに感動を与えることができました。
Eduardo Kühn 氏のコメント:「アドバンテックは長年にわたり、産業用およびIoTソリューションに特化しており、我々も注力している分野です。我々は、弊社とアドバンテックが共に市場シェアを拡大し、LATAM でのビジネスを成長させることを可能にしたアドバンテックの共創型ビジネスモデルを高く評価しています。実際、すべてのプロジェクトの背後にアドバンテックの評判の良いブランドを持つことは、私たちのクライアントにとって最高の保証となります。」また、ECO Automação 社の Eco+ ビジネスユニットは設立から1年しか経っていないため、訓練を受けたエンジニアの不足と限られた技術知識が各プロジェクトの最大の懸念事項となっていました。同氏は、「アドバンテックは、いくつかの新しいプロジェクトに非常に迅速に対応し、ゼロからソリューションを開発することなく、クライアントからのアイデアや要求を実現するためのワンストップソリューションを提供してくれました」と述べています。アドバンテック・ブラジルとアドバンテック本社のサポートチームは、ECO Automação 社の Eco+ ビジネスユニットに業界の知識と建設的な提案を提供し、システムのパフォーマンスと持続可能性を大幅に向上させたことを高く評価しています。ECO Automação Eco+ チームは、今後もアドバンテックの WISE-PaaS クラウドプラットフォームとエッジソリューションをより多くのブラジル企業にアピールし、共創型ビジネスモデルの実現に向けて取り組んでいきます。ECO Automação とアドバンテックは、ブラジルの IIoT 市場において、LATAM におけるより良い IIoT ソリューション・プロバイダーとなることを目指しています。

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