コロナウイルス対策用スマート5Gパトロールロボット

台北(2020年3月)ー COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染阻止の一環として、中国のGuangzhou Gosuncn Robot Co., Ltd (広州五三ロボット(株))がアドバンテックの技術を用いて、5Gパトロールロボットを開発しました。この5Gパトロールロボットは、中国国内の空港をはじめとした公共の場所で、マスク着用の有無や体温のモニタリングを無人で行い、ウイルス感染の拡大防止に貢献しています。

コロナウイルス対策用スマート5Gパトロールロボット

スマートシティ・IoTの商品・サービスを提供する大手企業であるGuangzhou Gosuncn Robot Co., Ltdは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生に伴い、第一線の警察官による疾病予防検査を支援するため、新たな機能を備えた5Gパトロールロボットを改良しました。このロボットは、高解像度カメラ5台と赤外線温度計を装備し、半径5mの範囲で10人の体温を同時に計測します。高熱を発している人や、マスクを着用していない人を検知した場合、関係当局に瞬時に通知が行われます。取得した全ての情報データは、集中制御センターに送信され、リアルタイムで状況を確認し、対策への意思決定することが可能です。また、ロボットは自動運転ですが、遠隔操作も可能であり、人間によるパトロールの負担を軽減し、交差感染を防止することで、人的リソースを削減することができます。この次世代5Gパトロールロボットは、すでに広州、上海、西安、貴陽の各都市の空港やショッピングモールなどで導入が進んでいます。

Guangzhou Gosuncn Robot の5Gパトロールロボットは、IoT、人工知能、クラウドコンピューティング、ビッグデータ技術を統合し、5G環境の中で行動センシングや対話と同様に、環境センシング、ダイナミックな意思決定、自律モーション・コントロールを実行することが可能です。この高度なコンピューティングを可能にするために、5Gパトロールロボットは、IoTアプリケーション向けの8th gen Intel® Core™ iプロセッサとGPU iModule (MIC-75G20)を搭載し、アドバンテックの高性能産業用エッジコンピューター(MIC-770)を搭載しています。

信頼性の高い人工知能トレーニングおよび推論のための産業用グレードデザイン

高性能産業用コンピューティングソリューションのリーディング・プロバイダーであるアドバンテック社が開発したMIC-770産業用コンピューターとMIC-75G20 GPU iModuleの組み合わせは、人工知能のトレーニングと推論のための高性能なシステムを提供します。過酷な条件下での24時間365日動作に耐えるために、MIC-770の頑丈なシャーシと鋳造アルミニウム製のヒートシンクは振動や衝撃に耐え、パッシブな熱的ソリューションにより静音動作を保証し、すべての電子部品は、環境保護、EMI/ESD耐性、および高Voltageサージ要求事項(2KV)に関する業界標準を満たしています。

一方、MIC-75G20 GPU「iModule」は、主流のGPUカード(アクティブクーリング付)に加え、フレームグラバー、GPU、モーション・コントロールカードなどのPCIe/PCI I/Fアドオンカードに対応しており、予備電源としてオンボードコネクターから12VDCを備え、追加電源を必要とするカードに対応します。アドバンテックのMIC-770+MIC-75G20ソリューションの高性能計算能力は、都市のセキュリティ、スマート機器、自動運転車、人工知能推論サーバ、ハイエンドの医学・セキュリティ検査機器、およびマシン・ビジョンソリューションに広く適用でき、多様な産業オートメーションアプリケーションに対応しています。