インドネシアのある都市が快適な眠りを楽しんでいます。多様な地域では、都市の水道は静かに維持されています。都市インフラにおける洪水、断水、排水などの事故や公害を発生&拡大させないよう、時間帯を問わず監視システムが24時間体制で稼働しています。
これは継続作業は評価されてにくい仕事ですが、警戒心と専門知識が必要とされる非常に重要な仕事です。
水道の供給を維持することを使命とする公共企業は、ポンプの効果的な監視のために、既存のインフラに診断結果を遠隔で提供できるトータルソリューションに注目していました。ポンプステーションの効果的なリアルタイム監視を特別に提供するため、アドバンテックはインドネシアのSler企業と共同でトータルソリューション開発いたしました。
1994年に設立された Eforel 社は、産業用コンピュータ、オートメーション、および制御システムのシステムインテグレーター(Sler)企業であり、インドネシアの水道、電力エネルギー、石油・ガス、輸送、工場の自動化などの多様なセクターに完全な産業用IoTソリューションを提供する役割を担ってきました。そのトータルソリューションは、アドバンテック製品を使用した同社の高いドメインノウハウと専門知識を統合させ開発したものです。
リアルタイムでの監視と管理
従来のモニタリングでは、1台のポンプの状態を1人のエンジニアが報告する必要があり、最適な運転条件を確保するため定期的な修理とメンテナンスが必要となります。受動的なメンテナンスは、業界全体でより一般的に知られているように、タイミングを逸した予期せぬ故障の結果として、問題を特定して対処することです。これは、労働集約的で、主に事後対処型のメンテナンス作業になってしまいます。 全体として、これは監視プロセスを管理するには効果がなく、時間とコストがかかってしまう手段になります。 アドバンテックの製品とソリューションを使用して、Eforel 社は、水道システムにおけるポンプ効率を監視するための「リアルタイム管理システム」を導入しました。センサ、WISE-4000 IoT ワイヤレスデバイス、ADAM-6000 イーサネット I/O モジュールを、データ収集のため異なる場所に設置しました。センサとデバイスからのデータは、リモートターミナルユニット:『 ADAM-3600 』を介して、MQTTプロトコルを使用したローカル HMI 『 WebOP-2070T 』および SCADA サーバー 『 ACP-4000 』にポーリングされました。クライアントがサーバに静的IPネットワーク設定を利用した場合、ソリューションは WebAccess/SCADA および ADAM-3600 で設計された MQTT プロトコルを利用して、サーバ側へのアクティブな接続を維持しました。アクティブな接続がないと、静的 IP セットアップの背後にあるサーバは、監視データを取得させるリモート接続を確立できません。もう1つの要件は、既存のソフトウェアプラットフォームの統合、特に HTML5 の互換性でした。 HTML5 のサポートを提供することにより、仮想化された WebAccess/SCADA ダッシュボードから最新データへのリモートアクセスに簡単にアクセスできました。
このプロジェクトの利点は、公共企業と Eforel 社の双方に、生産性の向上、必要な労働力の削減、コスト削減の成果をもたらしました。公共企業側は、散在するポンプステーションをリアルタイムで遠隔監視し、いつでもどこからでも WebAccess/SCADA ダッシュボードにアクセスして中央管理を行うことができるようになりました。アドバンテックとの協力により、Eforel 社は、顧客のニーズを上回る費用対効果の高い豊富な機能を備えたソリューションにより、メンテナンスやシステム診断のためのエンジニアリング時間を短縮させる事に成功しました。
ドメインフォーカス型システムインテグレータ(DFSI)パートナーシップ
ポンプステーションの監視ソリューションのパートナーとしてアドバンテックを選択したことは、Eforel 社の目には、単一製品から付加価値の高いソリューションへの正しい変革のステップとなりました。この決定は、顧客の特定の業界やインフラストラクチャーの要件を満たしています。Eforel 社のマネージング・ディレクター:Hanggar Cahya Kusuma氏は、「専門知識と高度な統合性が合致した場合、コスト削減と生産性の向上が付加価値となります」と述べています。アドバンテックのDFSIパートナーであり、WISE-PaaS VIPメンバーである同社は、WISE-PaaSクラウドをベースにしたソリューションを提供することで、業界の専門知識とアドバンテックの製品&ソリューションの統合によるメリットを直接的に享受しています。また、顧客基盤が伝統的な産業に圧力をかけ続けているため、Eforel 社は、インドネシア全土でのインダストリー4.0導入の需要を満たすために、今後の成長に向けて準備を整えています。