アドバンテック、5Gネットワーク向けのホワイトボックス・ハードウェア開発をサポートする『O-RAN ALLIANCE』に加盟

アドバンテックは、基地局のハードウェアの信頼性、保守性、環境ニーズを満たしながら、ワットあたりのパフォーマンスを最適化する実証済みの通信エッジサーバの設計で貢献します。

産業用コンピュータの分野において世界トップシェアのアドバンテック株式会社(Advantech Co., Ltd. 本社:台湾台北市/日本法人:東京都台東区、以下アドバンテック)は、本日、無線アクセスネットワーク(RAN)業界を再構築するために活動するモバイルネットワーク事業者、ベンダー、および機関の世界的なコミュニティであるO-RAN ALLIANCEに参加したことを発表しました。アドバンテックは、通信業界にミッションクリティカルなハードウェアを提供してきた20年以上の経験を活かし、ネットワークエッジでの通信ワークロード処理を持続させることが可能なコンパクトで信頼性の高い市販のサーバ設計で貢献していきます。

O-RAN ALLIANCEは、2018年の設立以来、よりインテリジェントでオープンな仮想化された完全に相互運用可能なモバイルネットワークの作成において大きな進歩を遂げ、O-RANベースのネットワーク機器の機能とマルチベンダーの相互運用性を実証してきました。主要なホワイトボックスハードウェアプロバイダーとして、アドバンテックは分散型ネットワークソリューションを展開する際のエコシステムの重要性を理解し、バリューチェーン全体のパートナーと緊密に連携して、サービスプロバイダーの統合リスクを最小限に抑えます。 アドバンテックは、O-RAN ALLIANCEに加盟することで、オープンスタンダードに基づく新しいRANの開発と、5G展開のコストを削減するための潜在的な方法としてのホワイトボックスハードウェアの推進をサポートしていきます。アドバンテックは、引き続きO-RANおよび関連企業と協力し、ネットワークオペレーターのサプライチェーン戦略を最適化し、5Gに対応できるよう、相互運用可能なホワイトボックスハードウェアの選択肢を拡大してコミュニティに貢献していきます。

アドバンテックは、20年以上にわたる大手通信機器メーカー向けのキャリアグレードのハードウェア設計の経験から得た教訓を統合した5Gエッジサーバ:『SKY-8000シリーズ』を開発し、O-RAN ALLIANCE のエコシステムに提供します。SKY-8000 は、堅牢でエネルギー効率の高い短距離サーバ・プラットフォームに vRAN アクセラレーション、時刻同期、および I/O 技術を統合するために、クラス最高の Intel® Xeon® プロセッサの性能と高い PCI Express カードのペイロード密度のバランスをとっています。NEBS レベル3 に準拠した SKY-8000 の構成は、衝撃、振動、粉塵、静電気、動作温度などの過酷な環境条件に耐えることができます。冗長化された AC/DC 電源、単一ファンの故障に耐える能力、IPMI 2.0 ベースのプラットフォーム管理によるフェイルセーフリモートアップグレードに対応できる冗長化された BIOS とファームウェアイメージなどの自社設計の強化により、SKY-8000 シリーズの信頼性、保守性、サービス性を向上させています。SKY-8000 シリーズは、キャリアネットワークにグローバルに展開されており、サービスプロバイダーの基地局導入や仮想分散ユニット(vDU)導入のソリューションプロバイダーに選ばれています。

「O-RAN ALLIANCEは、初期のアナログセルラー時代から初めてモバイルネットワークの展開方法を破壊しています。以前にも他の業界で起こったように、仮想化とオープンインターフェースは参入障壁を下げ、イノベーションを促進する競争力のあるエコシステムの構築を促進します」と、アドバンテックのクラウド IoT グループ VP:James Yang は述べています。「アドバンテックは、5G ネットワークを展開する際の課題を解決するためのエコシステムのアプローチをとるO-RAN ALLIANCEをサポートしておりす。新しいO-RANの貢献者として、我々は 5G に対応したホワイトボックス基地局サーバの開発を継続するため、RAN業界でのコラボレーションを拡大する機会を得ていきます。」

アドバンテックの 5G エッジサーバの詳細については、以下をご覧ください(英語のみ):

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