アドバンテック、インダストリー4.0アプリケーション向け統合型IoTエッジコンピュータ:「UNO-137」を発表

産業用コンピュータの分野において世界トップシェアのアドバンテック株式会社(Advantech Co., Ltd. 本社:台湾台北市/日本法人:東京都台東区、以下アドバンテック)は、統合型IoTエッジコンピュータ:「UNO-137」を発表しました。第9世代インテル® Atom™ E3940クアッドコア・プロセッサを搭載したUNO-137は、工場の自動化を目的とした信頼性の高い産業用グレードのエッジPCです。

UNO-137は多様なアプリケーションに対応できるため、モジュラーで最適化されたベースユニットを特徴としており、オプションの拡張キットとも統合することができるので、特定の使用要件に応じた柔軟な構成が実現できます。さらに、UNO-137は、CODESYSやアドバンテックの「WISE-DeviceOn」や「DAQNavi ソフトウェア」を含む様々なエッジソフトウェアにも対応しており、コスト効率の高い業界固有のソリューションを開発するための理想的なプラットフォームとなっています。


産業用に堅牢化されたユーザーフレンドリー設計

産業用オートメーションアプリケーションのエッジコントローラとして機能するように設計されたUNO-137は、DINレールへの取り付けに最適化されており、スライド式のフックが所定の位置にスナップできるほか、ユーザーフレンドリーなリリースラッチにより素早く分解することができます。これにより、スペースが限られた環境でも容易に設置できます。またUNO-137は、IEC-61010安全規格に準拠した堅牢な設計のほか、広範囲な動作温度(-40~70 °C/40~158 °F)、広範囲な入力電圧(10~36 VDC)、絶縁型DIO/COM、TPM 2.0ハードウェアベースのセキュリティを搭載しているため、産業用グレードの機器や制御盤アプリケーションに理想的です。

柔軟な構成とI/O拡張ができるモジュラーフォームファクタ

多様なIoTの運用へ簡単に導入できるよう、UNO-137はモジュラーデザインを採用しています。ベースユニットにはmPCIeとM.2の拡張スロットを1つずつ搭載しているため、多様な拡張モジュールの統合ができます。さらに、特定の使用要件に応じてシステムをカスタマイズすることができるオプションの拡張キットを柔軟に装備することもできます。2番目のスタック拡張キットを使用すると、フィールドバスや無線通信モジュールなどのアドバンテックのiDoor拡張モジュールを統合して、システムの機能性を向上させ、幅広いアプリケーションに対応できます。


統合型エッジインテリジェンスを備えたアプリケーション指向のソリューション

UNO-137は、様々な産業用アプリケーションに対応するため、エッジソフトウェアと容易に統合できるアプリケーション指向のエッジデバイスPCです。例えば、機械監視では内蔵DI/Oを直接使用したり、USB I/Oモジュールと接続して使用することができます。また、前述したDAQNaviソフトウェアを組み込むことで、故障の予知・予防も容易に対処できます。さらに、CODESYSソフトウェアを搭載したフィールドバスiDoorモジュールを追加装備することで、PCベースのソフトロジック制御をリアルタイムで実現できます。リモート資産管理のために、UNO-137はWi-Fi、LTE、5G接続にも対応しています。アドバンテックのWISE-DeviceOnソフトウェアとの統合により、柔軟なデバイス管理を実現します。


主な特徴

  • 8GB DDR3L メモリ搭載 Intel® Atom™ E3940 プロセッサ(1.6 GHz)
  • オプションの iDoor 拡張機能のモジュラー設計
  • 広い電源入力範囲(10~36VDC)
  • 広い動作温度範囲(-40〜70°C / -40〜158°F)
  • 8 x DI, 8 x DO, 2 x COM(絶縁保護付)
  • DP++ が HDMI/DVI 互換性を保証
  • オンボード TPM2.0 が、ハードウェアベースのセキュリティを保証
  • 堅牢なDINレールキットで簡単に取り付け可能
  • IEC 61010-1 安全規格に準拠

※ UNO-137は、現在ご注文を受け付けております。この製品やその他のアドバンテックの製品やサービスの詳細については、お近くの販売スタッフにお問い合わせいただくか、こちらの製品詳細ページをご覧ください。

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